極小マイコンPIC10F200(SOT-23)に何とか書き込みできないものか、以前から試行錯誤しております。
なんたって、サイズが3mm×2mmなんですよ!
かなり早い段階で、半田付けはできないと諦めました。
代替案として、AgIC回路マーカーとAgIC導電性接着剤、3M導電性両面テープをそれぞれ試してみました。
AgIC回路マーカー
最近出会ったのがAgICという、紙で電子工作ができる導電性インクペンです。
専用紙にペンで回路を書くだけなので、多少の器用さがあれば、0.95mmピッチの線がひけます。
マスキングテープで部品とリード線を貼り付け、ブレッドボードに繋ぎます。
PIC10F200にフルカラーイルミネーション用のプログラムを書いて、フルカラーLEDに接続してあります。
うまく光ってくれましたね。
一回目は普通に書き込みができました。
しかし、二回目は指で部品を押さえつけないと書き込みができず。
三回目は二回目の時に紙が曲がってしまったのか、配線と部品が接触しませんでした。
SOT-23用の基板が手元にない場合の代替といった使い方が良さそうです。
AgIC導電性接着剤
押し出そうとしたのですが、どんなにしっかり注射針を押さえても、注射針が外れて中身が飛び出してしまいます。
女の力だと厳しいのかしら。
レビューでもこの件に関する批判が大きいですね。
公式の動画ではきちんと注射針から接着剤を出せているようです。
結局注射針は使えず、中身がどんな素材か、中身だけ使ってみました。
粘土みたいな感じで、仮接着程度の接着力でした。
ねじ止める形状の注射針に改良されるようであれば、もう一回買ってみてもよいかな。
今はまだ買わない方がいいかもしれません。。
3M導電性両面テープ
導電性両面テープというのがあるんですね!
これなら、半田付けしなくても極小部品を基板に取り付けられるかも!!
テープは普通の両面テープと同じ使い勝手です。
粘着力もしっかりしています。
両面テープをカッターでICの端子サイズに小さく切り、部品と基板を貼り付けます。
右上が導電性両面テープで、左上の黒いのがそれを少量切り出したものです。
これを更に小さくカットして、端子に貼り付けます。
今回は対角の2点のみを接着したのですが、これだとまだ書き込みの際に指で押さえる必要がありました。
端子全てを接着したら安定しましたよ。
その日の内にテープを剥がせば、接着剤も残らないので何度でも使えます。
極小マイコンへの書き込みは、導電性両面テープが本命ですね。
ちなみに極小極小言っていますが、どのくらい小さいかというと、こちら↓
このサイズに書き込みしようとしているんですからね。
そりゃ苦労もしますよね。
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導電性インクペンAgICについてのエントリ一覧
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